活動報告

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勉強会報告「バリアフリーのバリアってなに?」

3月23日の第53回勉強会のテーマは障害。

 

「障害はどこにありますか?」スピーカーの石本さんは、まず1枚の写真を見せて、こう問いかけました。

 

次に、障害を個人・医学モデルの切り口と社会モデルの切り口の両面からとらえ、「障害は社会が作る」という考えのもと、障害者が地域住民・行政・ひいては社会全体に働きかける様子を、日本・マレーシア・バングラデシュの事例を通して紹介いただきました。

 

参加者の方々からは精神障害者へのサポート全般が遅れていることの指摘や、物理的バリア解消手段の費用対効果などの問題が提起されました。例えば多くの大学では学生のメンタルケアや発達障害を持つ学生の学習支援が課題になっています。「学内では身体障害の学生よりも精神・発達障害の学生数が圧倒的に多いにもかかわらず、これらの学生の支援に配置される職員数は少ない。費用対効果や緊急性で考えると、メンタルケアへの理解や支援がもっと必要だ」との意見には現場の切実さが感じられました。

 

また、「医師は福祉制度のことを知らなすぎる」「精神障害者への支援には人権よりも貧困をキーワードにしたほうがしっくりくるのでは?」などの意見も出て、議論が広がっていきました。

 

スピーカーの石本さんは「予想以上にいろんな意見が出ました。次回は障害を持つ当事者も交えて、もっと議論を深めたいですね。」と話されていました。石本さん、そして参加者のみなさん、お疲れさまでした!

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