活動報告

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【7/29勉強会報告】東ティモール草の根技術協力事業報告 ~公衆衛生学部生の現状調査から~

7月29日の勉強会てらこやは、「東ティモール草の根技術協力事業報告 ~公衆衛生学部生の現状調査から~」として、BiPHが東ティモール事業の進捗と、4月の現地出張で行った調査結果を報告しました。

 

 

前半は恒例の東ティモール紹介。今年は東ティモールの独立(正確には主権回復、だそうです)から20年ということで、現地出張中に新大統領就任式と独立20周年記念式典が重なる大イベントが開催されました。イベントは2日にわたって行われ、そのすべてがテレビで生中継されていました。独立当時を知る人にとっては感慨深い様子でしたし、何よりも現地の人びとの楽しそうな表情がとても印象的でした。記念行事の様子はYouTubeにもアップされていますので、どうぞご覧ください。現地在住の日本人メディア会社が作ったもので、日本語字幕つきの見やすいものになっています。

 

【祝独立20周年】東ティモール:主権回復(独立)20年記念式典・新大統領就任式典東ティモール・ディリ2022年5月19日・20日

 

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後半は活動報告で、パーツ大学公衆衛生学部の普段の授業や学外実習報告会の様子を紹介しました。また、学生のIT利用状況、統計ソフトの利用状況、東ティモールの基礎的健康指標の知識を調査した結果を報告しました。調査でわかったのは、Excelなどの表計算ソフトはなじみがある反面、統計ソフトについては知らない、あるいは知っているが使ったことはないと回答した学生が多数いたことです。また、東ティモールの基礎的健康指標については、麻疹予防接種率や介助者付き分娩など、学外実習の調査項目に入ってるものは、高学年(学外実習修了者)の正答率が比較的高い傾向がありました。

 

 

活動を通して特に印象に残ったのは、言語が教育に与える影響です。東ティモールは公用語や実用語が多岐にわたり、地域や世代によっても使う言語が異なります。誰もが複数の言語を操る様子は日本人の筆者にとってはうらやましい面もありますが、高等教育の場面においては課題が多いと感じました。この日の勉強会では、参加者の方々からもこの点についての質問が出て、言語と教育の問題を改めて考える機会となりました。

 

 

今後の活動としては、今回の調査結果を公表することを予定しています。また、今年の10月にパーツ大学公衆衛生学部の教員を招いて日本研修を実施する予定ですが、研修内容にデータマネジメント教育を組み込み、データマネジメントの授業に学外実習データを利用することや、学外実習データを分析しやすいよう集積することを目指します。

ご参加下さった皆様、ありがとうございました。

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