活動報告

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【報告:第54回勉強会「コミュニティ開発隊員が見た東ティモールの健康」】

【勉強会報告:コミュニティ開発隊員が見た東ティモールの健康】

 

「現地の人の力を信じて、辛抱強く伴走する」
スピーカーの長壁さんが活動中に心がけていたことです。

 

長壁さんは2015年から2年半、青年海外協力隊員として東ティモールで活動されました。職種は「コミュニティ開発」。配属先の首都ディリ県の保健局健康教育推進課で、SISCa(巡回診療サービス)プログラムの啓発と普及に取り組みました。

 

後発開発途上国に分類される東ティモールは、5歳未満の子供の死亡率が49.7人。発育不良児の子供の割合も46%で、隣国インドネシアと比べても際立つ高さです。長壁さんはラジオやSNSを使って健康情報を発信したり、ほかの機関と連携して栄養豊富な離乳食教室を開催したり、コミュニティマップを作って乳幼児や障害者など支援を必要とする人の存在を視覚化したりすることで、SISCaのプログラムをサポート。乳幼児健診受診率向上に貢献しました。

 

これらのアイディアは、どれも現地の職員さんが「こんなことができるといいな」と温めていたこと。長壁さんは話を聴き、ともに行動することで、現地の職員さんの思いを実現させたのです。

 

「活動をきっかけに同僚たちが自分のアイディアを行動に移したり、人や機関を超えたつながりが生まれたことが、自分のやりがいにもなりました。」と長壁さんは話されました。

 

今日の勉強会には国際協力の道を志す学生さんも大勢参加されていました。みんな長壁さんの話にインスパイアされた様子。

 

帰国後の長壁さんはNPOの設立準備に奔走する傍ら、海外の大学院に進学予定とのこと。国際開発のキャリアの第一歩となった東ティモールとの縁はこれからも続きそうです。

 

長壁さん、そして参加者の皆さん、ありがとうございました!!!

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