マウシガ村訪問
樋口が3月30日東ティモールより戻りました。今回は勤務先の大学からの用務がメインでしたが、26日〜27日は BiPHから兼務依頼を提出して、マウシガ村の8月20日小学校を訪問しました。BiPHは、かつてリサーチアシスタントとして2016年3月まで働いていた、Florentino(ティノ)の「環境・健康・平和教育プロジェクト」という小さな活動を応援しています。(マウシガ村の8月20日小学校については、アジア保健研修所のニュースレターで紹介された記事をご覧下さい。)
https://drive.google.com/file/d/0B3LFX6PLQlkeajNEUXJ0SmZid28/view?usp=sharing
マウシガ村は、首都ディリと南側の町スアイを結ぶ主要道路の真ん中あたり、東ティモール最高峰マイラウ山(2963m)やカブラキ山の間にあります。幹線道路とは言え相当の悪路で、ディリから100kmくらいのはずですが四輪駆動車で4-5 時間はかかります。東ティモールでは現在インフラ整備が進められていますので、来る度に少しずつよくなっているのは確かですが、それでも、未整備の所は工事中なだけに余計走りにくいかもしれません。
悪路に加えて今回は行きに大雨に見舞われました。途中では、川に牛が流されてたり、田植えをしたばかりの田んぼが全滅している場面にも出くわしました。その地域の経済的打撃は大きかったと思われます。26日の宿をとったマウビセの町まで約4時間(ちなみに大雨のため到着したらマウビセの町は停電)、翌朝さらに2時間かけて小学校に到着しました。
今回はスケジュールが合わず、ティノの活動は見られなかったのですが、パスコエラ校長先生から、清掃活動や平和教育(82年の事件について伝える)の様子、また花壇の計画を聞きました。先生たちはティノの活動を歓迎し、子供たちもとても楽しんでいるとのこと。その影響かどうかはわかりませんが(校長先生はその効果と評価してていましたが)、子供たちはポイ捨ての習慣がなくなり、校庭はとてもきれいでした。
ティノの活動以外にも最近の学校の様子、例えば、教育局からの設備費でゴミ箱を買ったこと、教育省からの給食のおかず代が1人1食15セントから25セントになったこと、最近保健省とWHOのプログラムで全校生徒に駆虫剤を投与したこと、などを話して下さいました。少しずつだけれど地方の子どもの環境も整備されている様子です。話し合いの後には蒸しキャッサバとコーヒーをご馳走になりました。
BiPHとしての支援を今後どうするかにはまた検討が必要ですが、小学校や先生たちとの交流は継続したいですね。