活動報告

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第3回新寺子屋「地域の人々の健康を支えるために-起業するという選択」報告

2017年1月27日に行われた、近藤麻理さん(東邦大学看護学部教授)による第3回新寺子屋「地域の人々の健康を支えるために-起業するという選択」の報告です。

 

まずは、参加者からの感想です。

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タイトルを聞いた時はいったいどういう事なのかよくわからなかった。だんだん聞いている内に「なるほど」と合点がいき、これが広がれば確かに「健康を支えるため・・・」になるであろうと思った。

 

看護師さんが日々患者さんに接して不都合なことがあればそれを改善するために考え、それを具体的に形にすれば仕事もやりやすく、相手も喜ぶ。病気になった時、孤独感、不安感、緊張感がどっと押し寄せる。そんな環境に出会って少しでも心が安らぐならば病気に対する恐れが減少するであろうと思われる。

 

具体的にお話しされたのは、看護師さんが考えた、子供の入院患者のための木製の点滴台、感染に敏感な人のための衛生的なテープカッターなど。また訪問看護に従事していた人が起業し経営している、家庭にいるように安心して治療を受けることができるようにする有料老人ホーム。

 

近藤さんのお話では、海外では上記のように院内で仕事を続けながらナースが協力してNPOを立ち上げているという事である。日本でもできないことではないだろうと思うが、現在の日本では院内の序列の壁が障害になるかもしれない。

 

人は頭の中で「こうすれば、こうなれば」と思う事は多々あるがそれが形になると、知的財産というものになる。経験から編み出した知的財産は大変貴重なものである為、特許というものにも視野を広げるべきだという事を力説しておられた。

 

近藤さんの、専門外の事にも広く目を向けながら、次代を担う看護師さんたちの成長を側面から支えるための教育方針に広く感銘を受けました。

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大学生たちの試験前のためか、残念ながらいつもより参加者が少し少なかったのですが、濃い参加者による、濃いディスカッションが繰り広げられました。

 

勉強会前に、Bidges in Public Health第3回総会が行われたことも合わせてご報告します。

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