活動報告

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【開催報告】8/3インテイクシート開発セミナーin名古屋

去る8月3日に「在日外国人への訪問ケアの導入を円滑にするインテイクシートの開発セミナー」第1弾を名古屋市で開催しました。(共催:国際リハビリテーション研究会)

 

 

セミナーは講演「医療や介護の現場で役立つ『やさしい日本語』」(樋口倫代さん:BiPH代表)から始まりました。樋口さん曰く、日本語に制限のある人とのコミュニケーション手段は様々あり、また、技術も日々進化しているとのことです。一般的にイメージされるのは医療通訳ですが、その他にも、機械翻訳、やさしい日本語、翻訳資料などがあり、実際は機械翻訳・やさしい日本語・翻訳資料の3つの方法を組み合わせれば、かなりコミュニケーションが可能とのことでした。ただし、病状説明など重要な場面では医療通訳が入ることが、患者・医療者双方にとって適切とのことです。現場の医療者や外国人支援者に必要なのは、いろいろな手段を知って相手の状況に合わせて使い分けることと、医療通訳に切り替えるタイミングを見極めること、とのことでした。講演ではやさしい日本語をはじめ、コミュニケーション方法を知るための手がかりとなるウェブサイト情報なども紹介されました。

 

 

休憩をはさんで、後半ではインテイクシートの紹介と内容検討のグループワークを行いました。まず、共催団体の国際リハビリテーション研究会の河野眞さんから開発に至った経緯と、インテイクシート項目案が紹介されました。その後、参加者はグループに分かれて自己紹介の後に各項目の要・不要や、更に必要な項目があるか等を話し合いました。グループワークでは項目検討だけでなく、実際の運用に向けて検討すべき課題(例:聞き取りのタイミングや質問の仕方など)の意見もでました。また、参加者の経験や考えなどもシェアされ、お互いにアドバイスしあう場面も見られました。

 

 

参加者の大半は外国人支援や訪問ケアの実務者や研究者で、愛知県外からの参加者もいらっしゃいました。終了後の感想では、「このような取り組みがあることを知ることができてよかった」「この分野で活動されている方々と交流する機会になった」「時間やマンパワーの制限の中で、現場と理想のギャップがありながらも、インテイクシートの項目だからこそきけることがあると感じた」等のコメントがありました。今回のセミナーを通して、貴重なご意見をたくさんお聞きすることができました。

 

このセミナーは9月に大阪で(在宅ケア学会ワークショップとして)、また、10月5日には東京でも開催します。セミナーの様子はこのウェブサイトでも随時ご報告します。そして、皆様からのご意見を今後のインテイクシート開発につなげていきたいと思います。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

 

*このセミナーは「東海地域NGO活動助成金」の助成を受けて開催しました。ご関心のある方は以下の、東京セミナーのお知らせをご覧ください。

 

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