ゆっくり、でも着実に:11/26BiPH勉強会報告
11月26日の勉強会はBiPHが取り組んでいる2つのプロジェクト(東ティモールプロジェクト、Helping Health Workers Learn翻訳プロジェクト=通称ほんプロ)の進捗状況を報告しました。
まず東ティモールプロジェクトについて。代表理事の樋口が東ティモールの概要、事業開始に至る経緯、現地のコロナ対策を紹介し、その後、東ティモール渡航中の石本事務局長(筆者)が現地での活動を報告しました。
今回の渡航では、パーツ大学公衆衛生学部の学外実習(学生が村に住み込んで、村の健康調査→課題抽出→健康課題への介入→介入効果のモニタリングを行う。合計8週間)の様子を見学したほか、村での実習報告会にも参加しました。以下、その時の写真です。
実習報告会では、学生たちは自分たちの目と耳と足でつかんだ村の健康情報や、村で取り組んだこととその結果を、村の人びとや、地区の行政官、保健センター長など、地域のステークホルダーの前で発表します。先生だけでなく、村の皆さんもみんなで学生さんたちの学びを支えている様子が感じられました。
プロジェクトでは、この学外実習を最大限生かせる教育方法を、パーツ大学の先生たちと一緒に考えていきたいと思います。
続いてはほんプロの進捗状況を、アジア保健研修所(AHI)の清水さん(ほんプロ監修チームリーダー)から。20名を超すボランティアさんたちの活躍により下訳は完成しましたが、監修作業に思いのほか手間取り、完成予定が2022年3月にずれ込む見込みであることが報告されました。また、日本語版タイトルについてはボランティアさんたちと相談の上、「Helping Health Workers Learn 学ぶことは変わること:自分と地域の力を引き出すアイディアブック」に決まりました。
更に、清水さんから、ボランティアさんから翻訳作業の過程で多くの学びがあったことが紹介され、監修チームとしてはこの本を保健分野の人たちだけでなく、人づくりに関わる多くの人の手元に届いてほしいという思いで進めていることが報告されました。
監修チームとしては、予算の関係上、まずは電子媒体で出版し、その後は製本化への道を探りたいと思います。
参加者の方からも、出版方法や販路開拓の手段などの質問&コメントが寄せられました。
両プロジェクトとも、ゆっくりとした歩みですが着実に進んでいることをご理解いただけたかと思います。今回も会員の方を中心に多くの方にご参加いただけました。ありがとうございました!!!