第79回勉強会てらこや:Activities of supporting homeless people in Nagoya (名古屋のホームレスの人びとへの支援活動)
話題提供:レジナルド・バヤニ・サロンガ(名古屋市立大学 高等教育院 語学講師)
日時:2022年9月29日(木) 18:30~20:00
開催方法:オンライン(Zoomミーティング) *逐次通訳付き
サロンガさんはホームレスの人びとの支援活動に参加し、また、ホームレスの人びとに対する学生の意識ついて研究しています。今回は名古屋市におけるホームレスの人びとの実態、彼らを支援する活動とともに、サロンガさんの調査についてもご紹介します。どうぞご参加ください。
サロンガさんより:
ホームレスの人びとは、経済的、非経済的な障壁に直面し、福祉支援を受けることが困難です。また、ホームレスの人びとは、しばしば好ましくない人たちというスティグマを持たれています。日本では、1990年代初頭のバブル経済崩壊後、全国的にホームレスが急増しましたが、なかでも名古屋はホームレスの数が多い五大都市の一つです。大都市で根強くホームレスになっているのは、男性や高齢者が多く、2019年、愛知県内のホームレスは計181人(概数)と報告されています。
名古屋のホームレスの人々を支援するNPOのひとつに、ささしまサポートセンター(SSC)があります。SSCは、ホームレスのための炊き出し会場で、生活・医療相談を提供し、また、この社会問題に対する市民の意識を高めることにも力を注いでいます。活動には、さまざまな人がボランティアとして関わっており、私もその1人です。学生が実習などの一環として参加することがあります。
私は、自主的に参加するボランティアではなく、実習などで活動に参加する機会があった学生たち、特に保健医療学生たちへの活動参加による影響に関心を持っています。また、保健医療系学生一般のホームレスに対する意識を調査しています。
サロンガさんのプロフィール
2003年サントトマス大学薬学部BS Pharmacy卒業
2008年に来日
2014年名城大学大学院薬学研究科修了(薬学博士)
2014年4月 – 2021年3月名城大学 薬学部 (研究員)
2017年4月から現職